代表取締役社長三品 飛鳥
センデン株式会社代表取締役の三品飛鳥と申します。
この度は当社ホームページにアクセスいただき、誠にありがとうございます。
当社は令和元年5月に設立いたしました。
主な事業は、試供品を配りたいメーカーと試供品をもらいたい企業や団体をつなぐサンプリングサービス『ヨブタメ』の運営、施設を通じて商品をお届けするルートサンプリング、フードロス削減サービス『カウタメ』の運営、顧客管理システム『SenSell』と受発注管理システム『SENDOX』の提供、そしてVR・360度コンテンツの制作です。
様々な業界のお客様にお力添えをさせていただいております。
ここで少し、私自身についてお話しします。
私は昭和64年1月、浅草に生まれ、母子家庭で育ちました。決して裕福な家庭ではありませんでしたが、母はほぼ毎日、朝から夜まで働き、兄と私を懸命に育ててくれました。そのおかげで、私たち兄弟は不自由を感じることなく過ごすことができました。
そんな母の背中を見て育ったからでしょうか。兄はまだ幼い頃から、私のことをよく気にかけてくれました。
週末になると、ベコベコにへこんだ古いボロボロ水筒にオレンジジュースを入れ、自転車の後ろに幼い私を乗せて、家から少し離れた錦糸町の、ローラーすべり台がある公園まで連れて行ってくれました。
公園で遊んだ帰りには、よく浅草橋のマクドナルドに立ち寄り、兄と一緒にハンバーガーを食べて帰りました。それが、幼い頃の私にとって週末の大きな楽しみのひとつでした。
ある日、大切にしていた帽子をなくしてしまい、私は家で泣きじゃくっていました。すると兄が、「マクドナルドにあるかも」と言って、わざわざ探しに戻ってくれたことを今でも覚えています。
兄も当時まだ9歳か10歳くらいです。小さな弟を連れて一日遊び、きっと疲れていたと思います。それでも文句ひとつ言わず、私のために帽子を取りに行ってくれました。
浅草という町は、横も縦もかなり強い繋がりがあり、いわゆる“江戸っ子”が多い町です。
そんな環境で、先輩には弟のようにかわいがってもらいました。先輩にはよく「俺たちは骨を取る仲で家族も同然」と言われます。お祭り好きで浅草好きな先輩後輩に囲まれております。
そういった土地で、母や兄、地元の先輩たちの背中を見て私は育ちました。
高校の入学式のあと、友人とマクドナルドに行きタウンワークを読んでいました。すると社員の方から「アルバイト探しているの?」と声をかけられ、そのままそこで人生初のアルバイトをすることになりました。それが兄とよく行っていた浅草橋のマクドナルドです。それ以来、居酒屋や焼肉屋、バイク便、新聞の仕分け、東京ドームの警備員など様々な経験をしました。
大学卒業後は映像制作会社でガチガチの体育会系縦社会の中、AD、ディレクターを経験しました。そこでも、その会社の社長であり、私の師である方に大変かわいがってもらい、普通ではできないような体験や、仕事への姿勢や生き方など、さまざまなことを教えてもらいました。その考えや心意気は現在の私の基盤となっております。
映像制作会社は約3年で退職し、退職後は調理師と簿記の勉強をしながら個人でパソコンの家庭教師を行い、約10ヶ月のモラトリアム期間を経て、求人広告のベンチャー企業に経理兼ディレクターとして転職いたしました。そして30歳の節目に独立いたしました。
そんな私ですが、起業した理由の一つとして、“これまでの感謝を具現化する”という理由があります。
その背景には、私が大学4年生だった夏休みの出来事があります。アルバイト先で一緒だった、大分県の企業に就職した先輩に会うべく、私は旅行の計画を立てておりました。しかし、大学の学費を払ってしまったため、あまり貯金がなく、金券ショップで3,000円の青春18きっぷを購入し、お金をかけずに大分県まで行くことにしました。そのことを察してか、現地での費用は先輩がすべて出してくれました。3日ほど滞在し、東京へ帰るため、小倉駅まで車で送ってもらいました。その時、先輩は私に対して
「これで観光して帰りな」
と四つ折りの一万円札を渡しました。
私は嬉しさと申し訳なさがありつつもその一万円札を受け取り、電車に乗りました。
先輩の気持ちは嬉しかったのですが、私は感謝が上回り、その一万円札を使うことができず、10年間その折り目の深くついた一万円札をずっと大切に保管しておりました。
そして、起業の際、“恩と感謝”を忘れないため、“恩返し”をするために、その大切な一万円札を資本金の一部として使用し、当社を設立いたしました。先輩からいただいた一万円札はすでに他の誰かの手元に流通していると思いますが、先輩からいただいた“心意気”は、私の心の中と当社の一部になっていつまでも存在し続けております。
その先輩は今では家庭を持ち、二人のお子さんがいます。
そのお子さんが東京に遊びに来るときには、私も先輩と同じことをしたいと思います。
そして現在、会社を設立してから数年が経ちました。
会社を経営していると、良いこともあれば、悪いこともあります。自分自身が誰かに迷惑をかけてしまうこともあります。本当に大切なことを忘れそうになることもあります。自分が向かっている方向が正しいのか、分からなくなることもあります。
しかし、そのたびに私は、さまざまな方に支えられ、生かされてきました。これまで自分の価値基準にはなかった考え方を与えていただき、本当に大切なことを教えてもらいながら、ここまで歩んでくることができました。
私は、本当に人に恵まれていると思います。
これまで出会ってきた人たちとの縁、その一つひとつに意味があることを、日々教えてもらっています。そして、その大切な縁があったからこそ、今の自分があり、今の会社があるのだと思っています。
私は、これまで多くの人から受け取ってきた「心意気」を、今度は自分が誰かに渡せる、そんな「粋」な人間になりたいと考えています。
「何のために生まれて、何をして生きるのか」
これは、最近よく自分自身に問いかけている言葉です。
私は芸術家でもなければ、芸能人でもありません。人より突出した才能があるとも思っていません。
そんな自分が社会に何かを残すとしたら。
これまで受けてきた恩を返すとしたら。
そして、自分の人生に意味をつけるとしたら。
私にできることは、自分の事業を成功させることだと思っています。
もちろん、経済力が人生のすべてだとは思っていません。お金だけで人が幸せになれるわけでもありません。
それでも、経済力があることで増える「選択肢」は確かにあります。
困っている人がいたときに、手を差し伸べることができる。
お世話になった人に恩返しをすることができる。
誰かが新しいことに挑戦しようとしているときに、その背中を押すことができる。
大切な人に何かがあったとき、迷わず力になることができる。
「助けたい」と思う気持ちがあっても、自分に余裕がなければ、できないことがあります。
だから私は、自分の事業で成功したいと思っています。
成功することそのものが目的なのではありません。
自分自身がより多くの「選択肢」を持ち、その選択肢を、自分のためだけではなく、誰かのためにも使える人間になりたいのです。
これまで私が多くの人からしてもらったように、今度は自分が、誰かに何かを与えられる側になりたい。
当社も私自身も、「実行し、実現する」という信念のもと、これまでいただいた恩と感謝を忘れず、受け取ってきた心意気を社会へ還元し、次の誰かへと循環させられる存在でありたいと考えています。
これからもセンデン株式会社を、どうぞよろしくお願いいたします。